夢見る装置 河合渉さん

ついさっき、昨年亡くなられた河合さんに、夢の中で会った。

「あーメルチ」「こんちはっす」と頭を下げた、夕方の北窓から柔らかい光が体育倉庫みたいな会場をセピア色に染めている。ガヤガヤと大人の男女が今から始まる演奏を楽しみにしている空気が包んでいる。河合さんが企画したライブだった。

そこは夢の中で見た夢見る装置の中だった。自分が夢を見ている自覚がある

河合さんは自信ありげに、「あー、ここ、体育倉庫に花飾っただけ、」「いや〜すごいっすね、、」花はどこにも見当たらなかったが、どこまでも優しい眼差しがあった

これからどんな演奏が始まるのか、


河合さんと初めて会ったのは1994年冬のキングビスケット 

「メルチって岐阜っぽくないよね」と、河合さん流の褒め言葉をくれた。

初めてUZUの演奏見たとき、これは音楽なのかと思ったが、惹きつけられた。

黒のパンツと黒長袖シャツ、黒髪を垂れ下げて、臙脂色のSGから60年代末のロックギターの轟音不協和音の渦に巻き込まれるようで、曲ではない、渦の中でだんだん意識が薄れてきて半分寝てしまうんだが、演奏が終わったと同時に現実に戻ってくるような体験をした。

それがどんなバンドの演奏よりかっこよく感じライブに足を運んだ。

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2000年〜僕はニュートロンとゆうミッドナイトカフェの運営を始めた。

いつもカウンターの向こうで、ハイライトとオールドクロウ(バーボン)がお気に入りだった。お店に合いそうなCDを焼いてきてくれて、分かりやすく解説してくれた。

ロックを中心に音楽の流れが掴めてきたのは、河合さんのおかげです。

(写真はニュートロンクラブハウスバンドのメンバー ベースを弾いてくれた)

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 懐かしいあの頃、久しぶりに会えた。朝方寒くて起きてしまったので短い夢だったが、優しかった。これからは過去を夢見る時代だよと、、布団の中で思い2度寝が勿体無くて今、書く。